本作はアモルとプシュケの恋の物語をグローブ・ド・マリエで表現した作品である。
神話に登場するアモルはギリシャ語で＜愛＞、プシュケは＜魂＞の意味を持つ。
グローブ・ド・マリエとは1800年代頃に結婚の祝いに作られた、花嫁のためのオブジェである。幸せの象徴が詰められたこのオブジェにより、アモルとプシュケの未来が示唆されている。
ある時、アモルはドクダミの生い茂る道で一筋の光を見た。この地では恋が禁戒であることを知りながら、彼の目はプシュケに釘付けだった。ふたりは互いの顔を見ない事を約束に、暗闇で会話を交わし仲を深めていく。種族の違うふたりにもやがて小さな希望が見え始めるのであった。
・Adore
深く敬愛するという意味を持つ「Adore(アドゥール)」は、スズキエイミとMIOMORIのアートユニットである。ネズミたちの祈りをテーマに剥製や金属を用いた作品を制作している。
 
Size: 177×130×285mm
Medium: Taxidermy / Copper / Silver / Brass /
Gold plate / Velvet / Silk / Glass / Walnut, etc
2022